【理学療法士が解説!】寝返りができるための3つのポイントと運動方法

スポンサーリンク
スポンサーリンク

赤ちゃんの発達を知ろう!

まずは現在の時期がどういった動作ができる時期なのかを知っておきましょう。

一般的には上の図にあるような流れで身体機能は発達していきます。

これは遠城寺式やデンバー式の発達指標を元に考えられています。

発達の流れを理解しているのとしていないのでは、せっかくの運動も効果が薄くなってしまいます。

おおまかでいいので理解しておくといいでしょう。

あくまで赤ちゃんの成長発達には個人差があるので、できないから優劣をつけるということはしないで 下さい!

赤ちゃんの寝返りのポイント

大人と赤ちゃんの寝返りの違いとして、赤ちゃんは下半身から寝返りを行います。

このことから赤ちゃんにとっては下半身の動きが一番重要ですが、次に重要なのが首(頚部)を含む上半身の動きです。

大人が寝返りをする際には先に首の動き(屈曲・回旋)からスタートします。

そこから腕を伸ばし、体幹が追随し最後に骨盤が横に回転し寝返りが完成します。

このことから頚部や上半身の動きが寝返りの際に重要な要素であることがわかります。

月齢に合わせた運動方法

赤ちゃんは未発達な部分が多く、各月齢におけるポイントは異なります。

特に産まれて間もない頃は言葉を理解し、実行することはできません。

分かりやすいのは、各時期における『反射』を意識して取り入れることです。

『反射』を意識することで段階的に動作を獲得できます。

以下では、各月齢におけるおすすめの運動方法をご説明します。(先程の表を参照し、生後0〜6ヶ月頃までに寝返りを獲得することを想定)

生後0〜1ヶ月

  • 首(頚部)がすわっていないため安定しない
  • 視野は正中より側方のほうが良好

この時期は産まれた直後であり、全身の力が弱いため体動自体も少ないです。

従って最初の時期は寝返りを行うための前段階(首の動き)を意識していきましょう。

この時の月齢で重要なのが探索反射・吸てつ反射です。

母乳やミルクをあげるときに口元をチョンチョンとしますよね?あれです。

刺激を与えることで与えた側に無意識に顔を向くため頚部の屈曲・回旋(主に回旋)を促すことができます。

他にも視覚や聴覚を利用することも効果的です。

目線を合わせて自身が移動したり、向かせたい方向から音を立てたりすると効果的です。

このとき顔を上げさせるような介助(頚部の屈曲・回旋)を加えてあげてもいいです。

生後1〜2ヶ月

  • 徐々に首周り(頚部)の運動ができてくる
  • 短時間であれば追視ができるようになる
  • 徐々に足の動きが活発になる
  • 簡単なおもちゃを手に触れさせた時に掴むことができようになる(把握反射)

少しずつではありますが首周りの筋肉がついてくる時期です。

この時期も同様に首(頚部)の運動が主体になります。

運動の方法としては0〜1ヶ月頃までの種類と大きくは変わりません。

成長と同時に感覚がより発展していくため刺激によって反応する頻度が増えてきます。

また、反応した際の動作もより自発的になってくるため首の介助量も減っていきます。

物を持たせて触覚を鍛えることも最終的にはリーチ動作(物を掴む時に手を伸ばす動作)につながってきます。

色々な形の物を掴ませてあげて下さい。(誤飲しないように注意!!!)

生後2〜4ヶ月

  • 目と首の動きを利用して追視ができるようになる
  • 物を掴んで口に運ぶ(触覚経験を重ねる)
  • より足の動きが活発になり上方にもっていけるようになる
  • 赤ちゃんによっては首がすわってくる子がいる

この時期になると追視をして首を回す動きが本格的に完成してきます。

首の動きが完成してきたら今度は上肢や下肢の運動を取り入れていきます。

上肢の誘導として背中にタオルや枕を当ててあげて軽い傾斜をつくります。

傾斜をつくることで重力の影響が少なくなるためよりお腹に力を入れやすくするためです。

頚部だけでなく肩周りも介助すると良いでしょう。

ベビージムのように色々なおもちゃがついているとよりリーチ動作にもっていきやすいです。

下肢では足を上方に蹴り上げようとする動きを引き出していきましょう。

上肢と同様にベビージムなどを利用してもいいです。

いずれも刺激の方法としては以前から行っている視覚や聴覚を利用したものと同様で大丈夫です。

『物を認識して掴もうとする』働きは成長のためにとても重要です。

生後4ヶ月〜6ヶ月

  • 音のするほうに首を回すことができる
  • 目の動きだけで追視ができるようになる
  • 物を掴もうとと様々な探索をし始める(触覚経験を重ねる)
  • 足を上方にもっていける、上方で保持できる

この月齢の終盤では下肢の動きはほとんど完成されてきます。

この時の姿勢として下半身だけ軽く捻っている姿勢になっているはずです。

あとは上半身が横に向くだけで寝返りが可能になります。

最後に必要となる動作がリーチ動作です。

ものを認識しリーチ動作により腕を伸ばすことで頚部や体幹が屈曲・回旋していきます。

ここで重要となるのがリーチを行う方向です。

誘導させる方向としては下の図のように正面から徐々に側方へ向かっていきます。

その後、より側方かつ頭側に手を伸ばすことで運動方向に誘導することができます。

そうすることで頭とお尻で支点を作り全身を伸ばすように力が入り寝返りが完成します。

成長はそれぞれ

上記の運動はあくまで大まかな成長に合わせた運動になります。

一人一人によって成長の度合いは違うので、達していないからって悲観的にならないで下さい。

私の子供も寝返りが自立するまで7、8ヶ月程かかりましたが今はびっくりするくらい元気に育ってくれています。

赤ちゃんがどこまできているかを確認しうまく取り入れてみて下さい。