首すわりができてきたら、次は寝返りです。
今回は寝返りができるまでのポイントと運動方法を分かりやすく説明していきます。
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反復練習も大事ですが、赤ちゃんの現在の時期に合った運動をしていきましょう!
赤ちゃんの発達を知っておこう!
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まずは、現在の時期がどういった動作ができる時期なのかを知っておきましょう。
赤ちゃんの成長速度は著しく、特に運動機能は0〜1歳の間で急発達していきます。
発達には順序があり、『寝返り→起き上がり』のように徐々に段階を踏んで成長していきます。
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これは遠城寺式やデンバー式の発達指標を元に考えられています。
おおまかでいいので今がどの時期や段階なのか理解しておくといいでしょう。
また、赤ちゃんの成長発達には個人差があります。
できないからといって、優劣をつけるということはしないようにしましょう!
赤ちゃんの寝返りのポイント
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大人と赤ちゃんの寝返りの違いとして、赤ちゃんは下半身から寝返りを行います。
このことから赤ちゃんにとっては下半身の動きが一番重要ですが、次に重要なのが首(頚部)を含む上半身の動きです。
大人が寝返りをする際には先に首の動き(屈曲・回旋)からスタートします。
そこから腕を伸ばし、体幹が追随し最後に骨盤が横に回転し寝返りが完成します。
このことから頚部や上半身の動きが寝返りの際に重要な要素であることがわかります。
寝返りができるための運動方法
赤ちゃんは未発達な部分が多く、各月齢におけるポイントは異なります。
特に産まれて間もない頃は言葉を理解し、実行することはできません。
分かりやすいのは、各時期における『反射』を意識して取り入れることです。
『反射』を意識することで段階的に動作を獲得できます。
以下では、各月齢におけるおすすめの運動方法をご説明します。(先程の表を参照し、生後0〜6ヶ月頃までに寝返りを獲得することを想定)
生後0〜1ヶ月
この時期は産まれた直後であり、全身の力が弱いため体動自体も少ないです。
従って最初の時期は寝返りを行うための前段階(首の動き)を意識していきましょう。
反射として重要なのが探索反射・吸てつ反射です。
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母乳やミルクをあげるときに口元をチョンチョンとしますよね?あれです。
刺激を与えることで与えた側に無意識に顔を向くため頚部の屈曲・回旋(主に回旋)を促すことができます。
目線を合わせて自身が移動したり、向かせたい方向から音を立てたりすると効果的です。
このとき顔を上げさせるような介助(頚部の屈曲・回旋)を加えてあげてもいいです。
生後1〜2ヶ月
少しずつではありますが首周りの筋肉がついてくる時期です。
運動の方法としては0〜1ヶ月頃までの種類と大きくは変わりません。
成長と同時に感覚がより発展していくため刺激によって反応する頻度が増えてきます。
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また、反応した際の動作もより自発的になってくるため首の介助量も減っていきます。
物を持たせて触覚を鍛えることも最終的にはリーチ動作(物を掴む時に手を伸ばす動作)につながってきます。
色々な形の物を掴ませてあげて下さい。(誤飲しないように注意!)
生後2〜4ヶ月
この時期になると追視をして首を回す動きが本格的に完成してきます。
首の動きが完成してきたら今度は上肢や下肢の運動を取り入れていきます。
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上肢の誘導として背中にタオルや枕を当ててあげて軽い傾斜をつくります。
傾斜をつくることで重力の影響が少なくなるためよりお腹に力を入れやすくするためです。
頚部だけでなく肩周りも介助すると良いでしょう。
ベビージムのように色々なおもちゃがついているとよりリーチ動作にもっていきやすいです。
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下肢では足を上方に蹴り上げようとする動きを引き出していきましょう。
上肢と同様にベビージムなどを利用してもいいです。
いずれも刺激の方法としては以前から行っている視覚や聴覚を利用したものと同様で大丈夫です。
『物を認識して掴もうとする』働きは成長のためにとても重要です。
生後4ヶ月〜6ヶ月
この月齢の終盤では下肢の動きはほとんど完成されてきます。
あとは上半身が横に向くだけで寝返りが可能になります。
最後に必要となる動作がリーチ動作です。
ものを認識しリーチ動作により腕を伸ばすことで頚部や体幹が屈曲・回旋していきます。
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重要となるのがリーチを行う方向です。
誘導させる方向としては下の図のように正面から徐々に側方へ向かっていきます。
その後、より側方かつ頭側に手を伸ばすことで運動方向に誘導することができます。
そうすることで頭とお尻で支点を作り全身を伸ばすように力が入り寝返りが完成します。
まとめ
- 反射を意識して運動をしていく!
- 上肢と下肢、どちらの動きもとても重要!
- 最後に必要なのはリーチ動作!
上記の運動はあくまで大まかな成長に合わせた運動になります。
お子さんによって成長度合いは違うので、できないからだめという訳ではありません。
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赤ちゃんがどこまできているかを確認しうまく取り入れてみて下さい!