お子さんが産まれてから、色々な場面で『知育』という言葉を耳にしていませんか?
なんとなくで意味は理解していてもどういう風に取り入れていけば分からない方もいると思います。
確かに…とりあえず『知育』という言葉を使って節があるかも
『知育』は色んな種類があるから、月齢や年齢に合った『知育』を意識していけるといいね!
✔️ 子どもの脳の成長と発達の過程
✔️ 各年齢におけるおすすめの知育方法
『知育』とは知性・知能を育てること
知育とは『知識を広め知能を高めるための教育』といい、体育・徳育と並び教育の重要な一面をなします。
『知能』と『知性』を育てることで、柔軟な思考や学習能力・判断力などを獲得できるようになります。
『知育』を上手く取り入れるには子供の脳がどのように成長していくのかを理解しておくことが必要です。
子どもの脳の成長と発達
子供の脳の成長は早く、2歳頃までに成人と変わらない見た目になり、8歳頃までに成人と同サイズにまで発達します。
しかし、機能は成人と比べるとまだ劣ってしまいます。
これは『シナプス』と『随鞘』が未発達であることが関係しています。
『シナプス』は各神経を繋ぎ、『随鞘』は神経が伝わる速度をより早くする役割があります。
新生児の頃はこの2つが未発達であるため各部位への連絡が遅れてしまいます。
これらが発達していく時期が6歳頃までがピークであり、脳としての機能を習得していきます。
つまり、0〜6歳までが知育として一番重要な時期と考えられています。
各時期における知育
知育に重要とされるのは主に五感からの刺激です。
聴覚・視覚・触覚はいずれも同時期から発達していき、思考・判断力は1歳過ぎから養われていきます。
加えて、運動の発達も関与していきます。
これらの脳の発達や運動機能を理解し、各時期に合わせた『知育』を取り入れることで効果がでてきます。
新生児から1歳頃までは視覚と聴覚を中心に!
0〜1歳頃まで重要になる刺激が視覚と聴覚です。
視覚は産まれた直後から刺激を受け、聴覚はお母さんのお腹にいる頃から刺激を受け取っています。
この時期では音が鳴ったり、より原色に近いおもちゃなどで刺激することがいいです。
0歳から使える絵本もあり、読み聞かせることが視覚と聴覚を刺激します。
また、両親のスキンシップ(目を見て話しかける、いないいないばあなど)も重要となります。
1歳過ぎ〜3歳頃は触覚も一緒に!
触覚も視覚や聴覚と同時期に発達しますが、手指機能が発達してくる1歳以降でより良い刺激になります。
指を使い細かい動作(巧緻動作)が可能になり、物の形や大きさの把握や空間の認知を行うことができます。
この時期はブロックや積み木、ボール遊びなどより沢山の形の物で遊ばせるといいでしょう。
4〜6歳は思考力がついてくる時期!
このぐらいの年齢になると今まで刺激として受け取っていた感覚から、考えて行動することができてきます。
刺激を受け、自身で何かしら考え表現することが重要です。
例えば…
- 視覚:見たものをイメージして表現する『お絵描き』
- 触覚:形や大きさを想像し当てはめていく『パズル』
- 聴覚:聴いたものを口に出す『なぞなぞ』や『しりとり』
他にも言葉や絵、数字なども良い刺激になります。
まとめ
『知育』で重要なことは子供が楽しく取り組めて、行動できるようになることです。
教え込むものは『学習(勉強)』であり、『知育』とは違うものだと理解しておきましょう!
他の子供と比較したり、成長に沿った出来でないことを咎めたりすることは子供の脳の成長を妨げます。
親として子供の興味や関心のあるものを見つけ、それを引き出してあげることが必要です。
お子さんに合わせて無理のない範囲で取り入れることをおすすめします!