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理学療法士が解説!赤ちゃんによくみられる姿勢や動作の特徴

発達・成長

赤ちゃんと一日を過ごす中で『こんな姿勢してたかな』、『この動き何だろう』と不安になったときはありませんか?

コーちゃん
コーちゃん

赤ちゃんがミルク飲むのにへんな姿勢で飲んでたり、急に体が動いたりするの!

見慣れない動きをしてると気になりますよね。でも安心して下さい!

赤ちゃんのそういった姿勢や反応は成長過程で必要なことなのです。

ステテコ
ステテコ

今回は赤ちゃんにみられる『特徴的な姿勢・動作=〝反射・反応〟』について解説していきます!

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なぜ必要?赤ちゃんにおける反射・反応の役割

赤ちゃんはお母さんのお腹にいる間は、呼吸や栄養などの機能を胎盤を通すことで生命が維持されます。

お母さんのお腹の中は、羊水で満たされているため重力の影響を受けません。また、光や音の刺激も基本的には遮られている状態です。

そのため産まれた後は、重力・光・音などの刺激を急激に受けることになります。

動物や昆虫が適応変化していくのと同じで、赤ちゃんも刺激に対して身体が応答していきます。その刺激の過程で出てくるのが、『反射・反応(原始反射、立ち直り反射、平衡反応)』です。

つまり、赤ちゃんが成長していく中で必要なものであり、当たり前ににみられるものなのです。

反射・反応の発達の部位

脳の成長過程により、出現してくる反応が違ってきます。

赤ちゃんの脳は生命維持に必要な脳幹を主体として形成されていき、中・小脳、大脳皮質の順に運動発達が進んでいきます。

下の図をご覧下さい。

脳幹では刺激に対して反応をとる『原始反射』、中・小脳ではバランスを反射的にとる『立ち直り反射』、大脳皮質では随意的に動作を行う『平衡反応』に関与します。

生まれたての脳はシワがほとんどないですが、成長が進むにつれて脳のシワが増えていき運動としての機能もついていくわけですね!

ちなみに原始反射は種類が沢山あり一定の時期になると表面上は消失しますが、中には反射としての役割を終えますが随意的な動作として残るものもあります。(例えば母乳やミルクを吸う吸てつ反射など)

実際にみられる反射・反応

さて、ここまでは『反射・反応』は『部位』によって異なり、『原始反射は一定の時期になると消失する』ということがわかりました。

では実際にみられる反応は・反射はどいうものがあるのか?今回は、1歳頃までにみられる主要な反射・反応を説明します。

ちなみに…お母さんのお腹にいるときからみられる反射もある!

その主となるのが顔面表情筋反射という反射です。

名前の通り顔面の表情を作りだし、在胎28週頃から出現してきます。ただし、これも名前の通り反射のため意図的に表情を作っている訳ではないのです。

最近だと4Dエコーをとれる産婦人科が増えてきています。運が良ければ笑顔になっている姿をみることができるかもしれません。

生後1〜2ヶ月頃

探索反射

口周りを刺激すると刺激した方向を振り向く。お母さんの乳首や哺乳瓶を探して吸うことができる。生後3ヶ月頃で消失。

吸てつ反射

口の中に指を入れると吸い返してくれる。これが弱いと授乳に時間を要したり、哺乳量が不足してしまう。生後2〜5ヶ月頃で消失。

把握反射(手掌・足底)

手掌面や足の指の付け根を押すと指が屈曲する。手掌は生後4〜6ヶ月頃で消失、足底は原始反射の最後として生後9ヶ月頃で消失。

交叉性伸展反射

一方の足底に圧を加えると、反対側の足が屈曲し徐々に伸展する。生後1〜2ヶ月頃で消失。

自動歩行反射

赤ちゃんを抱え両下肢を接地させ、前方に傾けると交互に足踏みをする。生後2ヶ月頃で消失。

逃避反射

一方の足底をとがったもので刺激すると、刺激した側の下肢が痛みを避けるように屈曲する。刺激が強いと反対側の下肢も屈曲する。生後1〜2ヶ月頃で消失。

ガラント反射

脊柱の外側(第12肋骨〜腸骨稜付近まで)を平行に爪でこすると、こすった側に側屈する。生後2ヶ月頃で消失。

モロー反射

上体を30〜45°程起こし頭部を急激に約30°程落とすと、バンザイをするように上肢が開き、その後抱きつく様に上肢を屈曲する。生後5〜6ヶ月頃で消失。

非対称性緊張性頚反射

頭部を一方に向かせると、向いた側の上・下肢が伸展し、反対側の上・下肢が屈曲する(フェンシング様の肢位)。生後4〜6ヶ月頃で消失。

生後3〜6ヶ月以降

頚部の立ち直り反射

頸部が回旋すると、体全体も同時に回旋し丸太様の寝返りをする。頚部、胸郭、骨盤と徐々に分節的に回旋を行う。5歳頃で消失。

ランドー反射

赤ちゃんの腹部を支え、空中で水平に保持させたときに出る反応。

  • 出生〜6週頃まで:体全体が軽い屈曲位
  • 3・4ヶ月頃まで:頸部は水平となるが体は軽度屈曲位
  • 6ヶ月まで:頸部は伸展し体幹は胸まで水平位をとる。

うつ伏せや座位、立位に必要不可欠な反射。生後12〜24ヶ月頃で消失。

パラシュート反射(保護伸展反射:上肢・下肢)

  • 上肢:前方・後方・側方の反応がある。赤ちゃんを座らせてそれぞれの方向に重心をずらすと上肢で支えようとする。生後6〜10ヶ月頃から出現。
  • 下肢:赤ちゃんに立位をとらせ前後左右に重心を移動させたときに、足を踏み出しバランスをとろうとする。生後15〜18ヶ月頃から出現。

転倒から身を守るための反射であり、姿勢保持や歩行の際の重要な要素。それぞれの反応は生涯継続する。

反射・反応は当たり前にみられるものです!

最初に見たときはびっくりしたものもあるかもしれません。

しかし、いずれも赤ちゃんが成長していくうえでとても重要になことなのです!

むしろ『やっと出てきたか!』ぐらいの気持ちでいる方が安心できると思います。

ステテコ
ステテコ

赤ちゃんは一日一日反応が変わってきます。楽しみながら成長を見守ってあげて下さいね!

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