【理学療法士が解説】歩きができるまでの3つのポイントと運動方法

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寝返りやお座り(座位)ができてきたら、次は歩き(歩行)です。

今回は歩行ができるまでのポイントと運動方法を分かりやすく説明していきます。

ステテコ
ステテコ

反復練習も大事ですが、赤ちゃんの現在の時期に合った運動をしていきましょう!

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赤ちゃんの発達を知っておこう!

まずは、現在の時期がどういった動作ができる時期なのかを知っておきましょう。

赤ちゃんの成長速度は著しく、特に運動機能は0〜1歳の間で急発達していきます。

発達には順序があり、『寝返り→起き上がり』のように徐々に段階を踏んで成長していきます。

これは遠城寺式やデンバー式の発達指標を元に考えられています。

おおまかでいいので今がどの時期や段階なのか理解しておくといいでしょう。

また、赤ちゃんの成長発達には個人差があります。

できないからといって、優劣をつけるということはしないようにしましょう!

歩きができるまでの3つのポイント

歩行を獲得できるためには立つこと(立位)が必要になります。

立位では臥位や座位の時と比べて接地面(支持基底面)が少なくなるため、身体を支えるのが難しくなります。

このことから歩行を行う前段階として立位がとれることが重要になります。

加えて、重力や外乱刺激に耐え重心移動を行えることで歩行に繋がっていきます。

歩きができるための運動方法

赤ちゃんは未発達な部分が多く、各月齢におけるポイントは異なります。

特に産まれて間もない頃は言葉を理解し、実行することはできません。

分かりやすいのは、各時期における『反射』を意識して取り入れることです。

『反射』を意識することで段階的に動作を獲得できます。

歩行は獲得期間のばらつきも強いため、発達段階毎の運動方法になります。

以下では、各月齢におけるおすすめの運動方法をご説明します。(先程の表を参照し、生後0〜1歳2ヶ月頃までに寝返りを獲得することを想定)

生後0〜5ヶ月頃

この時期は『寝返り』の動作獲得が中心となるため、できることとしては少ないです。

そのためおまけ程度で考えてもらえたらと思います。

実施できることとしては足底から刺激を入れてあげて感覚を高めることです。

2ヶ月頃までは陽性支持反射や自動歩行反射がみられます。

反射ですが反復することで足底に刺激を入れることができます。

反射が消失する2〜5ヶ月頃では介助をして立位をとらせてあげます。

最初は身体を支えても両下肢は屈曲したまま接地してしまいます。

5ヶ月以降で身体を支えることで両下肢が伸展し体重を支えながら保持できてきます。

こうすることで足底から荷重感覚を入れることができます。

生後6〜9ヶ月頃

徐々に下肢にも力がついてくるためより軽介助で立位が可能となってきます。

この時期ではつかまり立ちを目指し本格的な運動を取り入れていきます。

つかまり立ちを目指すための運動方法

まずは身体を支えてあげていいので上半身をクッションにもたれかかるような肢位をとらせます。

こうすることで接地面が広くなるためよりバランスをとりやすくなります。

このときお気に入りのおもちゃを使用して誘導してあげることが重要です。

支えられるようになってきたら接地面を減らすため上半身を起こすように誘導していきます。

赤ちゃんの様子を見て段階的に高く誘導していきましょう。

支持面としては両肘立ち→両手立ち→片手立ちの順に支えていきます。

生後9〜1歳2ヶ月頃

まだ不安定なため立位姿勢はガニ股様(股関節外転・外旋)の肢位をとります。

歩行ができるまではもう一踏ん張りです。

この時期では段階的に2種類の運動を実施していきます。

手放し立ちを目指すための運動方法

壁を伝わせ、支持している部分を少なくしあげましょう

ここでもおもちゃで誘導してあげると効果的です。

つかまり立ちの肢位から誘導してあげて下さい

赤ちゃんによっては両手が離せず伝い歩きになることもありますが問題ありません。

歩行を目指すための運動方法

手放し立ちや伝い歩きができてきたらあとは歩くのみになります。

まずは両手を軽く握って手引き歩行をしていきます。

両手ができてきたら片手→指掴みの順に把持部分を少なくしていきます。

赤ちゃんの姿勢は顔をしっかり上げて体を伸展位にとらせましょう。

身体が丸まってしまうと重心が崩れてしまい転びやすくなります。

あとは赤ちゃんに合わせながらひたすら歩行練習をしていきましょう。

嫌がっていたら必ず中断するようにしましょう。

まとめ

  1. 反射を意識して運動をしていく!
  2. 接地面を段々と狭くしていくことが重要!
  3. おもちゃを使用しレクリエーション感覚の運動を!

上記の運動方法は色々な運動方法がある中の一部です。

お子さんによって成長度合いは違うので、できないからだめという訳ではありません。

それぞれに合ったやり方を見つけて下さい!

ステテコ
ステテコ

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